長崎の新たな魅力を発見!「まちぶらプロジェクト」で楽しむ街歩き

長崎の冬を彩る「長崎ランタンフェスティバル」が今年も終わりました。
毎年この時期に開催されるこのイベントは、中国の春節にあわせて行われ、街中が何万ものランタンで華やかに彩られます。
昨年は皇帝役に福山雅治さん、皇后役に仲里依紗さんが登場し、大いに話題になりました。
今年はルー大柴さんが皇帝役でした。今年は雪の影響もありましたが、それでも52万人もの人々が幻想的な光景を楽しみました。
長崎といえば、「長崎くんち」や「ランタンフェスティバル」のような有名なお祭りや観光地が注目されがちですが、実はまちなかにも歴史や文化を感じられるスポットが数多く存在します。そんな長崎の隠れた魅力を発見できるのが、「まちぶらプロジェクト」です。

「まちぶらプロジェクト」とは?
「まちぶらプロジェクト」は、長崎市が平成25年度から進めている都市活性化プロジェクトで、歴史や文化を生かしながら、まちなかの魅力を高める取り組みです。
長崎駅周辺の再開発や西九州新幹線の開業といった大きな変化の中で、古き良き街並みを守りながら、新たなにぎわいを生み出すことを目的としています。
私も長崎に移住してから、観光名所だけでなく、地元の人々の暮らしを感じる「まちなか歩き」に興味を持つようになりました。昔ながらの商店や歴史的建造物が残る路地を歩くと、まるでタイムスリップしたかのような感覚になります。
特に、町家を改装したカフェや、昔ながらの喫茶店で味わうコーヒーは格別で、地元の人々との会話も楽しめます。
「まちなか」とはどのエリア?
「まちなか」と言われても、具体的にどこを指しているのかわからない方も多いかもしれません。長崎市では、駅前のNHK長崎放送局裏にある西坂公園から、新大工・南山手に囲まれたエリアを「まちなか」と定めています。
このエリアは、以下のように分けられ、それぞれに特色があります。
- 西坂・諏訪の森エリア:豊かな緑と歴史を感じるエリア
- 江戸町・桜町エリア:行政・ビジネスの中心
- 出島・元船・常盤エリア:港町の風情と芸術が融合
- 東山手・南山手エリア:異国情緒漂う国際交流の街
- 新大工エリア:商店街と市場の活気あふれるエリア
- 中島川・寺町・丸山エリア:和の風情と粋な街並み
- 浜の町・銅座エリア:長崎文化を体感できる賑わいの中心
- 館内・新地エリア:中国文化と食を楽しめる場所
このように、まちなかにはそれぞれの個性があり、散策するだけで長崎の多様な文化を体感できます。
まちなか回遊マップ (長崎市HPより)

「まちぶらプロジェクト」で長崎の街歩きを楽しむ
「まちぶらプロジェクト」では、新大工から浜町を経て大浦に至るルートを「まちなかの軸」とし、その周辺エリアを重点的に活性化させています。観光客があまり訪れないような路地裏や、小さな神社、歴史ある建物などを巡ることで、より深く長崎の魅力を感じられるのが特徴です。
特に興味深いのは、町家の保存・活用事業です。古い町家を修復し、カフェやギャラリー、工房などに生まれ変わらせることで、歴史を守りながら新たな賑わいを生み出しています。実際に訪れてみると、趣のある町家の中で、現代的な感覚を取り入れた素敵なお店がたくさんあります。
また、「まちぶらプロジェクト」の一環として行われているまち歩きツアーも人気です。私も実際に参加してみましたが、普段は気づかないような歴史的な建物や、隠れた名店を知ることができ、とても興味深い体験でした。地元のガイドさんが詳しく説明してくれるので、長崎の街をより深く理解できるのも魅力です。
さらに、「まちぶらプロジェクト」では、イベントやアートプロジェクトなども開催されており、まちなかの活性化が進んでいます。例えば、歴史的な建物を舞台にしたアート展示や、地元の職人さんと触れ合えるワークショップなど、観光客だけでなく地元の人々も楽しめる企画が盛りだくさんです。
まちなか再生の未来
まちなかを活性化させるためには、観光客だけでなく地元の人々にも愛される空間を作ることが重要です。そのため、「まちぶらプロジェクト」では、観光資源の開発だけでなく、住民が誇れる街づくりを目指しています。
たとえば、銅座川プロムナードの整備や、山手地区の歴史的建造物の保存・活用、そして町家の修復プロジェクトなど、ハード・ソフト両面での取り組みが進められています。こうした活動によって、長崎のまちなかがより魅力的な場所になり、訪れる人々が増えることが期待されています。

まとめ
長崎を訪れる際は、定番の観光スポットだけでなく、「まちぶらプロジェクト」を活用して、まちなかの散策を楽しんでみてはいかがでしょうか? 少し足を延ばせば、歴史と文化が息づく素敵な街並みに出会えます。
長崎市は今後も「まちぶらプロジェクト」を継続し、さらなる魅力発信を行っていく予定です。次に長崎を訪れた際は、ぜひ自分だけの“お気に入りの長崎”を見つけてみてください!