なんだかやる気が出ない…？“五月病”のサインと、私が元気を取り戻した方法

はじめに：5月は心が揺らぎやすい季節

春の暖かさが心地よくなり、街には新緑があふれる5月。
けれども、そんな爽やかな季節なのに「朝起きたくない」「会社や学校に行くのがつらい」「気分が沈みがち」など、心や体の不調を感じている人はいませんか？

その不調、もしかすると「五月病」かもしれません。

毎年、ゴールデンウィークが明けた頃から感じるモヤモヤや無気力感。私も何度か経験がありました。
この記事では、私自身の体験を交えながら、五月病の特徴や原因、治し方、そして予防法についてお話します。

五月病とは？正式な病名じゃないけれど、油断できない

「五月病」とは医学的な診断名ではなく、新生活や環境の変化にともなうストレスや疲れが心身に影響を与え、不調が出る状態を指す俗称です。

4月からの新年度で頑張りすぎた心と体が、連休明けに一気にガス欠になり、不安感や無気力、体のだるさなどの症状が出やすくなるのが特徴です。

よくある症状

• 朝起きるのがつらい
• 出勤・通学したくない
• 食欲が落ちる
• 気分が落ち込む
• 何に対してもやる気が出ない
• 胃痛や頭痛など体の不調

これらの症状が長く続く場合、うつ病や適応障害といった心の病に進行する可能性もあるため、早めの対処が大切です。

私の体験談：知らず知らずのうちに心が疲れていた春

私は数年前、新しい派遣先での仕事が始まった春、典型的な五月病の症状を体験しました。

最初の1か月は慣れないながらも頑張って働き、毎日緊張感の中で精一杯過ごしていました。新しい人間関係、仕事の覚え直し、通勤時間の変化。今振り返ると、相当な負荷がかかっていたと思います。

ゴールデンウィークで少し気が緩んだあと、出勤初日から体が重く、朝起きるのがつらくて仕方ありませんでした。駅まで歩く足取りも重く、電車の中ではいつもより疲労感が強く感じられました。

職場では笑顔を作るのもしんどくて、集中力も続かず、些細なことで涙が出そうになる日もありました。

「私は弱いのかな？ みんなはちゃんとしてるのに…」と自分を責めることも多くなり、ますます心が沈んでいったのです。

五月病の原因：頑張り屋さんほど要注意

1. 環境の変化へのストレス

新年度は、入学、就職、転勤など生活環境が大きく変わる時期です。新しい人間関係、新しいルール、慣れない通勤・通学ルートなど、小さなことでも積み重なると大きなストレスになります。

2. 理想と現実のギャップ

「新しい職場はもっと働きやすいと思っていた」「学生生活は楽しいはずだったのに」など、現実と理想のズレが心に負担をかけます。

3. ゴールデンウィーク明けの反動

連休中は心身ともにリラックスできますが、長い休みのあとの急な切り替えは、気持ちをうまく戻せず、不調を引き起こすことがあります。

4. 真面目で責任感が強い性格

「ちゃんとやらなきゃ」「人に迷惑をかけたくない」と頑張りすぎる人ほど、自分の心の疲れに気づきにくく、五月病に陥りやすい傾向があります。

私が試してよかった五月病の対処法

自分を責めない

まず私が実践したのは「自分を責めない」ことでした。「疲れた」と思ったら、それは甘えではなく、体と心が休みたがっているサインです。

私は「今日はゆっくりでいいよ」と自分に声をかけるようにしました。それだけで少し肩の力が抜けた気がしました。

小さな楽しみを持つ

仕事帰りにケーキ屋さんに寄ったり、休日に好きな映画を見る時間を作ったり。「これがあるから、もう少しがんばれる」と思える楽しみがあると、日々の中に光が差し込むようになりました。

誰かに話す

職場の同僚に「最近ちょっと疲れてて…」と話したら、「実は私も」と言われて驚きました。気持ちを言葉にするだけで、心が軽くなるということを実感しました。

朝の散歩や日光浴

朝10分でも早く起きて近くの公園を歩くようにしたら、気分が少し明るくなりました。朝日を浴びることで、セロトニンという“幸せホルモン”が分泌されることも、あとから知りました。

五月病の予防法：自分のペースを大切に

完璧を目指さない

「完璧にやらなきゃ」と思うほどプレッシャーになります。「7割できればOK」と思えるだけで、心に余裕が生まれます。

日々のルーティンを作る

毎朝コーヒーを飲む、夜は読書するなど、小さな習慣が心を安定させてくれます。「決まったことを続けること」は自律神経にも良い影響があります。

SNSとの付き合い方を見直す

他人の楽しそうな投稿を見ると、自分と比べてしまいがちです。疲れているときはSNSから距離を置くのも一つの方法です。

疲れたら休む勇気を

調子が悪いときには、無理に頑張らないことが大切です。「今日は休んでもいい」と自分に許可を出すことが、回復の第一歩です。

専門機関のサポートを受ける選択も

症状が長引いたり、日常生活に支障をきたすようになったら、心療内科やメンタルクリニックの受診も選択肢の一つです。最近では、オンラインで気軽に相談できるサービスも増えています。

おわりに：心の声に耳を傾ける春に

五月病は、誰にでも起こりうるものです。特に、まじめでがんばり屋さんほど、気づかないうちに心が疲れてしまうことがあります。

でも、それは「ちゃんと生きている証拠」。心と体の違和感は、「少し休んでね」という自分からのメッセージなのかもしれません。

無理せず、ゆっくりと。自分をいたわる時間を、どうか大切にしてください。

あなたの5月が、少しでも穏やかで優しいものでありますように。

本記事は医療・治療アドバイスを提供しているわけではなく、情報提供のみが目的です。

診断・治療を必要とする方は、必ず医療機関での受診をしてくださいね。

まりん

会社員　

趣味：読書　アウトドア活動　料理
日常生活、お気に入りのものや暮らしの工夫などを紹介するライフスタイルブログです。日々の小さな喜びや発見を共有し、読者の皆さんと一緒に成長していけたらと思います。よろしくお願いいたします。