【那須発】バターのいとこはアップサイクルお菓子だった!美味しさの秘密と誕生秘話を紹介

那須高原のお土産として人気を集めているスイーツ「バターのいとこ」。
私も大好きなお菓子のひとつで、あのふんわりサクサクの生地と濃厚なミルクジャムの組み合わせは、一度食べたら忘れられません。
そんな「バターのいとこ」が、実はアップサイクル商品だと聞いて驚いたのは私だけではないはず。
今回は、このお菓子に込められたストーリーと、環境にやさしいモノづくりの秘密に迫ります。

「バターのいとこ」ってどんなお菓子?
「バターのいとこ」は、栃木県那須町にある森林ノ牧場と地元の仲間たちが手がけるスイーツです。
見た目はおしゃれなゴーフル風。サクッとしたワッフル生地に、とろけるような無脂肪乳由来のミルクジャムがサンドされています。
食べると、香ばしさとやさしい甘さが口の中にふわっと広がって、「もうひとつ…」と手が伸びる魔法のお菓子。
でもこの「バターのいとこ」、ただ美味しいだけじゃないんです。
実は、食品ロスの課題を解決するアップサイクルお菓子としても注目されています。
アップサイクルとは?なぜ「バターのいとこ」が注目されているのか
「アップサイクル」という言葉を耳にしたことはありますか?
これは、本来なら捨てられてしまうはずの素材に新たな価値を与え、商品として生まれ変わらせる取り組みのこと。
環境への配慮や資源の有効活用が求められる今、世界中で広がっている注目のアイデアなんです。
森林ノ牧場では、バターを作る際に大量に出る無脂肪乳の扱いに頭を悩ませていました。
バターは牛乳のうちわずか4%しか取れないため、残りの96%は副産物の無脂肪乳として残ってしまうのです。
このうち90%はスキムミルク(脱脂粉乳)として再利用されるものの、残りの10%は廃棄されていたのだとか。

無脂肪乳から生まれた新たな価値──ミルクジャムという答え
「なんとか無脂肪乳を活かせないか」
そんな想いから誕生したのが、ミルクジャムというアイデア。
無脂肪乳を煮詰めて甘く濃厚なジャム状にし、それをサンドした新しいスイーツ──それが「バターのいとこ」です。
アップサイクルとスイーツの融合、まさにおいしさと社会貢献を両立させたお菓子といえるでしょう。
世界にも広がるアップサイクルの取り組み
実は、アップサイクルは世界中で注目されています。
例えばフランスでは、傷がついて売り物にならないバナナを使って化粧品を製造。
オランダには、廃棄寸前の食材を集めて日替わりメニューを提供するレストランもあります。
一見“ごみ”のように思われていた素材が、アイデア次第で「稼げる商品」に変わる時代。
「バターのいとこ」は、そんな可能性を教えてくれる存在なのです。

食べることで応援できる。未来にやさしいスイーツ選びを
おしゃれで美味しくて、しかも社会貢献までできる。
そんなお菓子、なかなかないですよね。
「バターのいとこ」は、食べるだけでアップサイクルに貢献できる“未来志向のご褒美スイーツ”です。
那須に足を運んだときはもちろん、オンラインでもお取り寄せが可能なので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ|「バターのいとこ」は、那須生まれのやさしい革命児
「バターのいとこ」は那須町発の人気スイーツ
実はバター製造の副産物「無脂肪乳」から生まれたアップサイクル商品
ミルクジャムをゴーフレットに挟んだ、やさしい味わい
世界中で注目されるアップサイクルの好例
食べることで環境保護にもつながる、未来にやさしい選択肢
私たちの身近なお菓子が、こんなふうに世界を少しだけ良くしているなんて、ちょっと素敵ですよね。
次に「バターのいとこ」を口にするとき、その背景にあるストーリーもぜひ思い出してみてください。