長崎へ移住?

長崎とはどんなところ
長崎は2022年新幹線が開通し、出島メッセ長崎が2021年に完成、そして2023年11月にアミュプラザ長崎新館がオープン、駅周辺の再開発が進み、今後は長崎港周辺も整備されるようです。
2024年10月にはスタジアムシティが完成し、多くの観光客が来崎の一大チャンスの年でした。
2025年には過去最高の観光客数を呼び込むという目標で今動いている街です。
周囲を山に囲まれ、斜面に家が立ち並び、わずかな平地には路面電車が走り、ビルが立ち並んでいます。
高台から見下ろすと長崎港が眼下に開け、港入口には美しい女神大橋がかかっています。
客船がこの橋をくぐって入港してくるのですが、この橋の上で多くの客船ファンを構えている姿を見ることができます。
大きな船でしたら橋桁ギリギリなのが見られるとあって女神大橋は人気のスポットになっています。船旅を楽しむお客様が近くに見えるので、手を振ると振り返してくれるということもよくあることで、小さな国際交流の場にもなっています。

コロナ前は毎日のように大型客船が入港していたようです。
現在は毎日ではないものの、それでも少しずつ入港が増えているように感じています。将来的には大型客船が2隻停めることができるよう工事の計画をしています。
かつてはポルトガルなどの外国船が行き来し、出島に商館があり、街中を外国の方が歩いていたという長崎。当時は本当に珍しい国際交流の街だったと聞いています。
今でも「和華蘭(わからん)文化」と言って、長崎の生活の中には様々な国の文化が入り混じっており、それは建築物や食文化、イベントなどいろいろなところで感じることができます。
修学旅行などで訪れたことがある方も多くいらっしゃることと思います。
また、昨年2月に開催されたランタンフェスティバルの皇帝パレードに福山雅治さん、仲里依紗さんが出演されたこと、またこれまでより2日ほど長かったことから121万人の方にご来崎いただいたと聞いています。
今年もまさに今がランタンフェスティバルの真っ只中で、今年はどのくらいの方々においでいただけるのか、楽しみです。
おそらくおいでいただいた方は長崎は他の街とはちょっと違うなと思われたのではないかなと思います。

移住とは
前置きが長くなりましたが、私は2年前の2023年2月、長崎に移住してきました。
移住とは文字通り居住地を移すことなのですが、移住と言うと都会の方が地方に移住するというイメージを持たれる方が多いようです。地方の方が都会に行くのも移住なんですよ。
移住の理由は様々で、100人いれば100通りの理由があり、100通りの移住の仕方があります。
また、移住の仕方にはこれが正解というものがありません。
移住先で自分や家族が幸せに暮らせているのならその移住は成功なのではないでしょうか。
転勤であればある程度の期間が決まっており、子どもの教育の問題など多少の心配はあるものの、仕事や生活の心配はそれほどありません。
移住は場合によっては1からのスタートになります。
住むところ、仕事、こどもの教育、地域コミュニティとの交流など何もかも自分で手配しなければならず、「初めまして」となるわけです。
もちろん、相当な覚悟で移住されたわけですから、何があってもという気持ではあるのですが、やはり土地にも人にも相性というものがあり、性格的にすぐに土地になじめる方、なかなかうちとけるのに時間のかかる人もいます。
相性のない土地、なかなかなじめない土地で暮らすのはたいへんなことで、何人も帰っていく方を見送りました。
そういう私も元々移住に積極的であったわけではなく、見知らぬ土地に住むことにかなりの不安がありました。
移住にはUターン、Iターン、Jターンの3パターンがあります。
Uターンとは、地方から都市部へ移住したものが再び地方の生まれ故郷に戻ること。
Iターンとは、出身地とは別の地方に移住すること。
Jターンとは、地方から都市部へ移住し就職した後、故郷のほど近いところに戻ること。
と理解しています。
私はこのうちのIターンになります。
以前私は友人とツアーで長崎に来たことがあり、長崎の有名どころを効率よく巡り、おいしいものを食べ、親切な長崎の人と出会い、素敵な街だという印象を受けたものの、正直楽しむことに精一杯で深く長崎を知ろうとはしませんでした。
このときには5年後に自分が長崎に住むことになるなどと想像もできませんでしたし⋯。
人生一寸先は何が起きるかわかりません。

移住しないか?
移住を考え始めたのは3年前のコロナで日本中が暗澹としていたとき。
当時ポツポツ話題になっていたコロナから避難的に地方に移住しようと思っていました。
都会の喧騒を離れ、新しい土地での暮らしを選んだ理由はコロナ避難だけではなくさまざまですが、一番の決め手は「心が落ち着く場所で、自分らしく暮らしたい」という思いでした。
海と山に囲まれた長崎は、景色が美しく、四季折々の風情を感じられます。
朝、海から昇る太陽を眺めながら深呼吸をするだけで、心がすっと穏やかになる気がします。
また、人の温かさも魅力のひとつ。
移住を決めたとき、不安もありましたが、地元の方々の優しさに触れるたび、「ここでなら、安心して暮らせる」と感じるようになりました。
そして、食の楽しみも外せません。新鮮な海の幸、長崎独特のグルメ、温かみのあるカフェ巡り……そんな小さな幸せが、毎日をより豊かにしてくれます。
新しい環境での生活はまだ2年ですが、これからますます長崎ライフを楽しみながら、自分らしく過ごしていきたいと思います。
移住のための情報を集める
内閣官房・内閣府総合サイト はじめての移住応援サイト
長崎市移住・定住応援公式サイト
長崎県移住支援公式HP ながさき移住ナビ
移住までは情報を得て判断し、決断することの繰り返してす。
移住をしたら受け身ではなく、自分の方から積極的にアプローチをしていかなければなりません。受け身でいると地域に馴染むのが遅れ、情報も入りにくくなります。
今まで住んだことのない街であれば積極的に動き、情報をつかみ、周りの力を借りながらいかに早く生活の基礎を作り上げていけるかが、そのあとの生活の質を左右します。

私はそれほど人づきあいがうまい方ではなく、どちらかというと引っ込み思案で人の輪に入っていくのにかなりの勇気を要するタイプです。
それも移住の決断がなかなかできない壁のひとつでありました。
様々な移住先を検討しているうちに、東日本大震災に遭い大切な友人や心の支えを失った過去もあり、比較的地震の少ない温暖な地域で過ごしたいと思うようになりました。
私は移住の場所を求め、様々な自治体の情報を調べ続けました。

そして、九州には火山があり地震のリスクはあるものの、他の地域より比較的少ないのではないかと考え、悩みに悩んだ末、九州にお世話になることにしました。
その後も私は移住の場所を求め、様々な自治体の情報を調べ続けました。
結局、安全性や暮らしやすさ、犯罪の少ない街であることなどから長崎への移住を決めました。
移住の決断は決して簡単なものではありませんでしたが、今は安心して暮らせています。