『119エマージェンシーコール』の声優起用が話題に!演技のミスマッチはなぜ起こった?

フジテレビ系で放送中のドラマ『119エマージェンシーコール』も、いよいよクライマックスに近づいてきましたね!このドラマは、119番通報の最前線で働く指令管制員たちの奮闘を描いたお仕事ドラマ。救急や消防のリアルな現場が伝わってくるし、緊迫感のある通話シーンは手に汗握るものばかり。
そんな本作では、毎回ゲスト声優が通報者の声を担当するというユニークな試みがされています。『進撃の巨人』の梶裕貴さん、『名探偵コナン』の山口勝平さん、『銀魂』の釘宮理恵さんなど、超有名な声優さんたちが登場して話題になりました。
でも、一部の視聴者からは「声優さんの演技が俳優と馴染んでいない」「声だけ浮いて聞こえる」といった声も…。一体なぜ、そんな違和感が生まれてしまったのでしょうか?

『119エマージェンシーコール』の魅力とは?
まず、このドラマの魅力について少しお話ししたいと思います。
舞台は横浜市消防局の通信指令センター。主人公・粕原雪(清野菜名)をはじめとする指令管制員たちは、119番通報を受けて状況を正確に判断し、迅速に消防車や救急車を出動させる大事な役割を担っています。
通報の内容は本当にさまざま。火災や事故はもちろん、緊急性の低い相談や、自殺を考えている人からのSOS、さらには犯罪に巻き込まれた被害者の助けを求める声も。ときには、いたずら電話(作中では「ジャンクコール」と呼ばれる)への対応もしなくてはいけません。
こうした背景から、ドラマの大きな見せ場となるのが「指令管制員と通報者のやりとり」。だからこそ、通報者の声を人気声優が担当するというキャスティングが決まったんですね。

ゲスト声優の豪華すぎる顔ぶれ!
本作には、本当にすごい声優さんたちが出演しています!
例えば…
- 梶裕貴さん(『進撃の巨人』エレン・イェーガー役)
- 榎木淳弥さん(『呪術廻戦』虎杖悠仁役)
- 釘宮理恵さん(『銀魂』神楽役)
- 山口勝平さん(『名探偵コナン』工藤新一・怪盗キッド役)
- 関智一さん(『ドラえもん』スネ夫役)
…などなど、アニメ好きなら誰もが知っている名声優ばかり!
しかも、彼らが演じるのは「火災に巻き込まれた人」「パニック状態の通報者」「いたずら電話をかけてくる若者」など、それぞれ全く違う役柄。さすがプロの声優さんだけあって、感情のこもったリアルな演技には引き込まれました。
ただ…視聴者の中には「俳優さんと声優さんの演技が合っていない」と感じた人も少なくなかったようです。
演技のミスマッチはなぜ起こったのか?
① 俳優と声優の演技スタイルの違い
指令管制員を演じる俳優さんたちは、基本的に冷静なトーンで演じています。なぜなら、彼らの仕事は「慌てている通報者を落ち着かせ、正しい情報を聞き出すこと」。だからこそ、淡々とした口調で話すことが多いんです。
一方、通報者を演じる声優さんは、火事や事故、命の危機に直面している役。だからこそ、どうしても感情的で激しい演技になります。
このコントラストが強くなりすぎた結果、「俳優さんは冷静なのに、声優さんの演技だけが浮いて聞こえる」という違和感につながったのかもしれません。
② 「声だけ」で俳優のように演じる難しさ
アニメや洋画の吹き替えとは違い、『119エマージェンシーコール』では声優さんが「俳優としての演技」をしなければなりません。でも、映像がない状態でリアルな芝居をするのは、やっぱり難しいもの。
私も実際に観ていて、「あれ、ちょっとアニメっぽく聞こえるかも?」と思うシーンがいくつかありました。声優さんが悪いわけではなく、演技の方向性がドラマのリアルな雰囲気と少しズレてしまったのかもしれませんね。
③ 週替わりの声優起用による違和感
毎回違う声優さんがゲスト出演するため、演技のトーンが統一されにくいのも影響していそうです。「前回の声優さんと雰囲気が違う」と感じると、どうしても違和感が出てしまいますよね。

制作側の意図と今後の展開
プロデューサーのコメントによると、もともと「声のプロである声優さんを起用する」という方針は決まっていたそうです。確かに、指令管制員の仕事は動きが少なく、映像的には地味になりがち。だからこそ、声の演技で盛り上げようと考えたんですね。
ただ、結果的には「俳優と声優の演技のバランス」が難しくなり、視聴者の間で賛否が分かれることに…。それでも、作品としてはすごく丁寧に作られているし、119番通報のリアルな世界を知るきっかけにもなります。
物語は終盤戦。これまで積み重ねてきたエピソードがどうつながっていくのか、最後まで見守りたいと思います!

まとめ:声優起用は成功だった?
『119エマージェンシーコール』の試みは、すごく斬新で面白かったと思います。ただ、俳優さんとの演技のバランスや、声優さんが「声だけでリアルな人間を演じる難しさ」など、課題もあったのかなと感じました。
でも、ドラマとしての完成度は高いし、緊急通報の現場を知ることができる貴重な作品です。最終回に向けて、どんな展開になるのか楽しみですね!