子育て中のママの自己肯定感を高めるコツ
毎日の生活の中で仕事をしていると、子育ての両立に悩み、仕事も子育ても中途半端なような気がして悩みます。
たとえ外に仕事に出なくても、家事もなかなか大変ですから家事も子育ても中途半端になっているような気がするものです。
育児休業中に辛かったのは、「家にいるのにどうして」と言われてしまうことでした。
家にいても遊んでいるわけではなく、子育ては本当にやってみないとわからないよと言いたくなるくらい大変なのです。
ずっとそういうことを言われ続けたり、なかなか家事が進まなかったりすると、「私ってダメな母、妻だ」と自己肯定感が下がってしまいます。
いいえ、私たちは十分頑張っているんです。誰も認めてくれない気持ちになるのですが、必ず見てくれている人はいます。
何より何もわからないと思っているでしょうが、子どもはママの頑張りをわかっています。
さぁ、頑張っている私を認めてあげましょう。
「すみません」ではなく「ありがとう」
子どもを保育園に預けていると、仕事中に保育園から連絡が入ることが度々あります。私は子どもの体調不良で早退や遅刻、欠動するときは、 「すみません」ではなく、「ありがとう」と言うようにしています。
「すみません」は悪いことをしているみたいに聞こえます。確かに職場にご迷惑をかけているのには違いないのですが、子育て社員には許される範囲内のことなのです。
子どもは悪くありません。
でも、こんなことを言うと「迷惑かけているくせに」と言われそうです。
もちろん、仕事を快く引き受けてくれる人ばかりではなく、嫌味を言われることもあります。
つい「私だって好きで早退したわけではないのに」とモヤッとします。
でも、子育てはモヤッとしてもイラッとしてもやらなければいけないし、その職場で仕事をしていかなければいけません。皆さんのお世話になるわけです。
そんなときこそ意識して「ありがとうございます」と言ってみましょう。
心が落ち着いて、感謝の気持ちが湧いてきます。
「ありがとう」という言葉には自分の気持ちを落ち着かせる効果もあるのです。
私達働くママは、子どもにも「ごめんね」と思ったり言ったりすることが多いです。
でも、「ごめんね」と言われ続けたら、子どもは「自分は本当にかわいそうな子なんだ」と思ってしまうかもしれません。
仕事で帰宅が遅くなり、お迎えが遅くなり、夕食も遅くなります。
いつものことなのですが、 はじめは「ママ、お腹すいた。ごはんまだ?」と言っていた双子っちですが、最近はお皿を並べるなど自分たちにできることをやってくれるようになりました。
ごはんができたら「いい子にしてくれていたからおかげで美味しいごはんができたよ。ありがとう!」と二人をギューッと抱きしめます。
「うん」と誇らしげな顔をしている双子っちを見ると、子育てってやっぱり幸せだなと実感します。
私自身、「ママもふたりに負けないように頑張っているよ」と子どもに胸を張って生きていく姿を見せたくて、また明日も頑張ろうという気力が湧いてくるのです。
持ちつ持たれつ
私は出産後、すぐに仕事復帰したかったのですが、多胎出産でしたし、ワンオペで子育てをしていたため、なかなか体調が戻らず、1年ほど仕事ができませんでした。
その間、私の分の業務を切り盛りしてくれたのは、派遣社員のAさんでした。
その後Aさんは社員として雇用され、復帰してからも一緒に仕事をするようになりました。
子育てをしている私を子育て経験のあるAさんは支え続けてくれました。
そんなAさんががんになり、関病のため約1年間、仕事を大幅に抑えることになりました。 今度は私が支える番だと思ったのを覚えています。
育休や時短勤務ができるのも、子どもの病気で早退や休むことができるのもそこを誰かが補ってくれる仕組みがあるからです。
「持ちつ持たれつ」 できるのは組織に属しているおかげなのです。
子どもの病気などで仕事でご迷惑をおかけしたときはご恩返しをできたらいいのですが、子育て中なのでなかなか難しいかもしれません。
そういったときには「恩送り」をしましょう。「恩送り」とは、自分がいいことをしてもらったら、他の人におすそ分けをすることです。
本当は恩を受けた人にすぐにお返しできたらいいのですが、できないときは親切の機会があったときに親切を行い、「恩送り」という形で世の中に恩をお返しするといいのではないかと思います。
ほんの少しの親切が、誰かの助けにつながったらいいですね。
周りの雑音は「聞かない、入れない」
周りの雑音は 聞かないまたは聞き流すことです。
子育てをしながら働いていると、いろんな人からいろんなことを言われるでしょう。 一番多いのが、「子どもがかわいそう」といったものです。
しかし、考えてみれば、それは他人の価質観であって、事実とはずれている場合が多いです。
言っている人が本当にこちらのことを考えて言っているかというと、それはどうかわかりません。私が知っている多くの方は仕事を続けたかったのに、子どものために辞めて家庭に入った方で、「私だって続けたかったのに辞めたのよ。辞めるべきよ。」と言います。
自分が我慢してあきらめたことを私がやっているのは許せないといった感じです。
あまり言われると私が間違っているのかと思いそうになりました。
どこかで子どもに寂しい思いをさせているのではという気持ちもあったりして、他人からの何気ない一言に一喜一憂している私なのです。
子どもと暮らす中で気づいたのは子どもはママの心を敏感に感じ取っているということです。 子どもがかわいそうと言われた日、子どもの前では元気に振る舞っていたつもりが、「ママ、元気ないね」と言われたことがあります。
子どもはママの心をお見通しなのです。
そう考えると、優先するべきは自分の気持ちで、子育てについては家族でよく話し合って、仕事と両立させると決めたのなら子どものために笑顔で頑張っていきましょう。
周囲の意見はありがたいものですが、私は私。我が家は我が家。
納得して決めたことは自信を持って進みましょう。
事実と外れたことを言われたときは「聞かない、入れない」ことにしています。