【テレビ朝日ドラマプレミアム】『花のれん』北川景子×若手俳優の輝き

昭和の名作家・山崎豊子の生誕100年記念作品がついに映像化されました!
3月8日(土)、テレビ朝日ドラマプレミアムとして放送された『花のれん』。
山崎豊子の直木賞受賞作を完全ドラマ化した本作は、吉本興業の創業者・吉本せいをモデルに、ショービジネスに人生を捧げた女性興行師・河島多加の一代記を描く壮大なヒューマンドラマでした。
主演は北川景子さん。21歳から61歳までの主人公を見事に演じ分け、その演技力の高さが光ります。
さらに、本作では若手俳優たちの躍進が大きな話題に。
坂東龍汰さん、渋谷凪咲さんをはじめとする実力派若手俳優たちが、それぞれの役に魂を吹き込み、物語の奥行きを一層深めています。

【見どころ①】坂東龍汰が魅せる”母への愛憎”
多加の息子・久男を演じるのは、実力派俳優坂東龍汰さん。
2024年のTBSドラマ『ライオンの隠れ家』での熱演が評価され、第122回ドラマアカデミー賞・助演男優賞を受賞した彼が、本作でも圧巻の演技を披露しています。
久男は、成功を収めた母・多加に対して反発しながらも、その強さに憧れ、愛情を抱くという複雑なキャラクター。
坂東は、幼少期の甘え、青年期の反抗、成長してからの葛藤と和解を繊細に演じ分けています。
特に注目すべきは、久男が母に心を開く重要なシーン。
多加の覚悟と愛情を知り、息子としての本音をぶつける場面では、坂東の感情のこもった芝居に、思わず涙を誘われます。
「母と息子という、普遍的でありながらも特別な関係を、丁寧に表現したかったです。北川さんの圧倒的な存在感に引っ張られながら、全力で演じました。」と坂東龍汰さんは話しています。
【見どころ②】渋谷凪咲、女優としての新境地
吉三郎(伊藤英明さん)の愛人・おしの役を演じるのは、今最も注目される若手女優の一人、渋谷凪咲さん。
元NMB48のメンバーでありながら、映画『あのコはだぁれ?』(2024年)での熱演が評価され、「第48回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。
本作では、これまでの明るく可愛らしいイメージを覆すような、儚げで影のある女性を見事に演じています。
おしのは、吉三郎に愛されながらも、決して”本命”にはなれない女性。
多加との対峙シーンでは、切ない表情の奥に嫉妬や諦めが入り混じり、目の演技だけで感情を表現する渋谷さんの演技力が光ります。
「アイドル出身」という枠を超え、実力派女優としての新たな一歩を踏み出しました。
「これまでにない役柄だったので、最初は不安でした。でも、”おしの”の生き方を知るほどに、彼女の切なさをどうにか伝えたいと思いました。」と渋谷凪咲さんは語っています。

【見どころ③】北川景子×伊藤英明×上川隆也の豪華共演
主演の北川景子さんは、21歳から61歳までの河島多加を演じ分ける難役に挑戦。
新婚時代の可憐な笑顔から、”席主”としての貫禄、そして時代に翻弄される壮絶な最期までを見事に表現しています。
また、メイクや衣装にも徹底的にこだわり、年齢を重ねた多加を演じる際には、しみやしわをリアルに再現。
戦時中のシーンでは、自らすすや泥をつけるなど、役作りに対する真摯な姿勢が光ります。
北川さんは「山崎豊子先生の生誕100年記念作品という大きな節目に、主演を務めることができ光栄です。
原作の魅力を存分に活かした脚本と、徹底した役作りを通じて、山崎作品の世界観を表現しました。
ぜひ、多加の生き様を見届けてください!」と語りました。
多加の夫・吉三郎を演じるのは、山崎作品3度目の出演となる伊藤英明さん。
破天荒な道楽者ながらも、どこか憎めないキャラクターをユーモラスに演じ、脚本にはないアドリブシーンも加えたそうです。
さらに、多加が秘かに恋心を抱く紳士・伊藤友衛を演じるのは、名優・上川隆也さん。
北川さんとの静かな対話シーンは、大人の恋の切なさが詰まった名場面となっています。

【まとめ】若手×ベテランが織りなす感動の物語
『花のれん』は、北川景子さんをはじめとする豪華キャストの熱演と、若手俳優たちの躍進が光る作品です。
特に甲本雅裕さん、泉ピン子さん、玉山鉄二さんをはじめ、馬場園梓さん、笹野高史さん、吹越满さん、金山一彦さん、本多力さんら名バイブレイヤーたちがキャラクターをあざやかに立体化し、物語の奥行きを深めています。
お笑い界からも豪華キャストが参戦。ミルクボーイさんがしゃべくり漫才の元祖・エンタツアチャコを演じ、劇中で名作ネタ”早慶戦”を披露。 月亭方正さんが人気落語家・松鶴役として高座に上がるなど、物語にリアリティと笑いを添えています。
また、坂東龍汰さんと渋谷凪咲さんの演技も物語に深みを与えています。
本作は、家族の絆、仕事への情熱、時代に翻弄されながらも生き抜く人々の姿を描いた、涙あり笑いありの感動作でした。