君が心をくれたから
今、月9ドラマの「君が心をくれたから」を見ています。
理由は長崎が舞台だから。
長崎ロケが行われ、私がよく知っているところがたくさん出てくるからです。
長崎の人が普通によく訪れる場所もしくは生活の場で、たまたまなのですが、何度かロケの現場にも遭遇しました。
知っている方がエキストラとして参加されているというのもあり、いろいろな評価はあるようですが、毎回楽しみにしています。
雨ちゃんと司くんが話していた場所。ドラマではテーブルセットが置かれていましたが、普段は広場になっています。 また、設定では市役所になっていますが、市役所の道向いにある市民会館です。
原作ではないのかもしれませんが、宇山圭佑さんの「この恋は世界でいちばん美しい雨」という小説をモチーフに作られた聞いています。これはコミックも出ているようなのですが、私はたまたま小説の方を読んでおり、どういう展開になるのか楽しみでもありました。
心から大切に想える人と出会えることが奇跡なんだと気づかせてくれる素敵な素敵な作品でした。
今回、太陽くんは千秋さんが母親であることに気付きながらも、「お母さん」と呼ぶこともできず、もしもお母さんに会ったら伝えてほしいという形で感謝や自分の想いを伝えます。
千秋さんの願い「見たい景色」である家族団らんを見せ、千秋さんの席も作り、お鍋もよそって置き、母への気遣いを見せた太陽くん。
そしてそこに明日香(千秋)さんがいることを察したのか、2人きりになったときにお父さんは語りかけます。
太陽くんの息子としての想いとお父さんの想い、千秋さんとお父さんの生前の約束など様々なシーンに涙しました。千秋さんの涙を堪えるような表情が余計に悲しく、心に刺さるシーンでした。
千秋さんが太陽くんの母親ではないか,そして日下さんが雨ちゃんの父親ではないかと想像していたのですが、日下さんはお父さんではありませんでしたね。
しかし日下さんも悲しい過去を背負っていたのでした。
それも長崎市の美術前でかつての恋人白石小夜子さんの遺作「ごめんね」を見て、彼女も生涯日下さんを想い続けていたことを知り、これまでの暗い気持ちが晴れたようでした。
雨ちゃんと状況は違うものの、彼女を救うため体を動かせない状態で20年を過ごした日下さんは、雨ちゃんのことをとても他人ごととは思えなかったのかもしれません。
最後はどうなるのか気になるところですが、私の予想では、日下さんと千秋さんが案内人の規則に背いて太陽くんと雨ちゃんを何らかの方法で助け、月明かりに溶けて消えてしまうのではないかと思います。
日下さん、千秋さんが案内人になった経緯はわかりません。
太陽くんと雨ちゃんに会ったのは偶然だったのでしょうか。
私は神様が日下さんと千秋さんを太陽くんと雨ちゃんに引き合わせたのだと思います。おそらく2人が彼らを助けるであろうことも予測したうえで。
案内人は冷徹で情け容赦なく雨ちゃんの五感を奪っているように見えますが、彼らに試練を与え、彼らを強くし、困難を乗り越える力を育むように仕向けているようにも見えます。
なかなかできることではないのですが、雨ちゃんは心をくれた太陽くんのために自分の人生を差し出しました。そしてそれを知った太陽くんはこれに応えようと覚悟をし、最大限の愛情を雨ちゃんに注ぎ、支える努力をしています。
おそらく、この2人になら自分の魂をささげてもいいと日下さんも千秋さんも考えるのではないでしょうか。
これまで顔を暗くし、表情が全く読み取れなかった日下さんでしたが、今回明るい表情が見えたのが救いでした。
灯も今回のテーマだったように思いましたが、彼らが若い2人に命の灯をともすのではないでしょうか。
雨ちゃんの五感が戻り、太陽くんと幸せに暮らし、雨ちゃんがパティシエの夢をかなえ、太陽くんも花火師になるというのが私の予想。
しかし、2人には日下さんと千秋さんの記憶はなく、雨の降る日やろうそくの灯を見るたびに、何か懐かしさを感じるのではないでしょうか。
あくまで私の予想ですが。
このドラマは登場する方々が愛する誰かのために自分の心を差し出す物語です。
登場するひとりひとりが誰かを想い、大切に思うがゆえに苦しみ葛藤しながら成長していくドラマだと私は思っています。
幸せな結末を祈っています。