カメムシ対策に役立つ!天然ハッカ油の虫除けスプレーと捕獲器の作り方
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このブログでは、カメムシの特徴や生態、活動時期から対策方法まで、カメムシに関する様々な情報を分かりやすくご紹介します。天然素材のハッカ油を使った虫除けスプレーの作り方なども載せているので、カメムシ対策に役立てていただければ幸いです。。
カメムシは庭や家の周りに生息する虫です。今、カメムシが大量発生して強烈な悪臭と農作物への被害が問題となっています。
1.カメムシで失敗したこと
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以前マンションに住んでいたとき、ベランダに干していた洗濯物にカメムシが付いていたことがあります。5階までカメムシは飛んで来ないだろうとどこかで油断していたのですが、マンションだからといって侮れません。
現在は平屋に住んでいますし、周囲に緑も多く、カメムシをよく目にします。
カメムシは白い洗濯物が好きです。
洗濯物にカメムシが付く理由は「色」と「温度」なのだそうです。
カメムシは温かいところが大好きなので、ベランダの洗濯物は正に条件ぴったりなのです。シーツや白いTシャツに喜んで寄ってきます。
カメムシは集団行動をするという習性があるので、何匹も付いているということもあります。
私は大の虫嫌いです。
やってしまった失敗を2つ紹介します。
NG①「キャー」と叫ぶと同時に、布団たたきでカメムシを叩いてしまいました。
NG②部屋に取り込んだ洗濯物にカメムシがいたので、掃除機で吸い取りました。
NG①カメムシを叩く
カメムシを見つけたらとっさに叩きがちなのですが、カメムシは叩かれた刺激で悪臭を放ちます。
刺激を感じると中脚と後脚の間にある臭腺が開いて、その部分から悪臭を放つといいます。他の虫と違い、悪臭を放つため、注意が必要です。
叩くと駆除はできますが、洗濯物や壁や手に臭いが残ります。そしてその臭いはなかなか消すことができず厄介です。
NG②カメムシを掃除機で吸い取る
掃除機で吸い取ると、驚いたカメムシが掃除機内部で悪臭を放ちます。
となるとご想像のとおり、掃除機を使用する度に掃除機の排気口から悪臭が吐き出されることになります。
叩いたり掃除機で吸い込むのはおすすめできません。
カメムシを見つけたらまずは落ち着いて。
2. カメムシとはどんな虫か
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カメムシの特徴
- カメムシはカメムシ目カメムシ亜目に属する昆虫の総称です。
- 5角形の体の形状が亀の甲羅に似ていることから名付けられています。
- カメムシは強烈な悪臭が特徴で、一部では「クサムシ」とも呼ばれています。
- 方言によってさまざまな呼び名があり、例えば「ヘコキムシ」「ヨメサンムシ」「ブイブイ」とも呼ばれます。
カメムシの種類と分布
- 日本だけでも約1,300種類のカメムシが存在します。
- 世界中では25,000種類ものカメムシが確認されています。
- 甲羅のような形以外にも、丸いタイプのカメムシである「マルカメムシ」も存在します。
カメムシの生態と特徴
- カメムシの活動期間は主に3月から11月にかけてです。
- カメムシは特定の刺激を受けると腹部の臭腺から悪臭のある分泌液を出します。
- この分泌液は天敵から身を守るだけでなく、仲間に対しても危険を知らせる役割があります。
- しかし、カメムシ自身も密閉された環境でこの分泌液の刺激を与えられると臭いで死んでしまうこともあります。
- 分泌液に含まれる毒性成分『アルデヒド』が目に触れると炎症を起こす可能性があります。少量のアルデヒドなら臭いだけで済むらしいのですが、服の中に入ったり、素手で触ったり、素足で踏んでしまったことで濃度の高いアルデヒドが皮膚に付着して炎症を起こすことがあります。
カメムシの被害と影響
- カメムシは果物や野菜を好んで食べ、ストローのような口で汁を吸います。
- そのため、農作物や観葉植物に被害を与えることがあります。
- カメムシの被害は悪臭だけでなく、変形や穴が開くなどの形で現れることもあります。
我が家は庭で「かぼちゃ」「ピーマン」「オクラ」などの農作物を育てたりします。
草花、庭木もあります。家庭菜園をしている場合や近所に畑がある場合は、カメムシと遭遇する可能性が高いです。
以上が、カメムシの説明です。次はカメムシの活動時期について詳しく見ていきましょう。
3. カメムシの活動時期
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カメムシは1年を通して観察されますが、特に暖かい季節になるとその活発さが増します。カメムシの活動時期は以下のように分けられます。
3-1. 産卵期(4月から10月頃)
4月から10月頃にかけては、カメムシの産卵期であり、大量発生が起こる時期です。1回の産卵で約20個の卵が産み落とされ、約1週間で孵化します。カメムシの卵は一般的には葉の裏や網戸に産み付けられますが、環境や条件によって産卵場所は異なることがあります。
3-2. 成虫期(産卵後から秋)
孵化したカメムシは成虫に成長し、活動を始めます。この期間は産卵期から秋にかけてとなります。
3-3. 越冬期(9月から11月)
秋の季節、9月から11月にかけてはカメムシは越冬のために集団で移動し、越冬場所を探します。特に天気の良い日には、カメムシが一斉に飛び立つことがあります。
この時期には注意が必要であり、カメムシ対策を行う必要があります。
この時家屋に侵入し、そのまま春まで居座ることもあるそうですよ。
カメムシの活動時期には、産卵期の4月から10月頃に重点的に対策を行うことが推奨されています。
特にベランダや窓、網戸、玄関、換気口、換気扇などの隙間に対策を行うことが効果的です。カメムシ対策をすることで、カメムシの侵入を予防し、農作物や居住空間を保護することができます。
また、定期的なチェックと対策を行うことで、カメムシによる被害を最小限に抑えることができます。
4.カメムシの予防対策
カメムシは2mmの隙間があれば侵入すると言われています。
特に下記は侵入されやすいポイントなので注意しましょう。
・網戸やサッシの隙間
・エアコンのドレンホース
・給排気口
・干している洗濯物
侵入を防ぐために対策が必要です。
①除草する
カメムシは農産物や草木、草花が大好きです。雑草を放置しておくと繁殖しやすいので、自宅に庭や家庭菜園がある場合は、定期的に草取りをして繁殖させないようにしましょう。そうすることで卵を産み付けられることを避けられ、数が増えることはありません。取った草はカメムシが来ないようにきちんと片づけましょう。
②網戸や窓サッシの隙間をなくす
気が付かないうちに、網戸や窓サッシの隙間が空いていないでしょうか。
我が家は古いので、網戸に隙間があります。カメムシは2mmの隙間があれば侵入してきます。我が家は隙間テープをホームセンターで購入し、隙間をしっかりとふさぎました。
また、エアコンのドレンホースから侵入する場合もありますので、こちらもホームセンターでホース用のキャップを購入し、つけています。どちらも100円ショップでも購入できますので、お試しください。
③カメムシの嫌うハッカ油を使う
下記の「5. カメムシ対策にハッカ油を使う理由」
「6. ハッカ油の虫除けスプレーの作り方」をご覧ください。
④殺虫剤・防虫剤を散布する
5. カメムシ対策にハッカ油を使う理由
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カメムシ対策には「ハッカ油」が効果的です。ハッカ油にはカメムシが嫌がる匂いがあり、彼らを寄せ付けない効果があります。では、なぜハッカ油が有効なのでしょうか?以下にその理由を説明します。
ハッカ油の特徴
ハッカ油にはカメムシにとって刺激的な臭いのようです。しかし、人間にとっては清涼感を感じる匂いとなっています。この特徴を利用して、ハッカ油を使うことでカメムシの侵入を防ぐことができます。
ハッカ油の効果
ハッカ油はカメムシが嫌がる臭いです。カメムシはこの臭いを嫌い、近寄りたくないと感じます。そのため、ハッカ油を使用することでカメムシの寄せ付けを防ぐことができます。さらに、ハッカ油には虫除け効果もあり、ゴキブリなどの他の害虫も寄せ付けない効果があります。
ハッカ油の使い方
ハッカ油を使う方法はいくつかあります。例えば、洗濯物を守るためにハッカ油をスプレーでベランダや網戸にかける方法があります。また、湯船やハンドクリームに混ぜて使ったり、掃除の際にゴキブリ対策として使用することもできます。
ハッカ油の薄める必要性
ハッカ油は基本的には薄めて使用することが推奨されています。特に、身体に使う場合は薄めた方が安全です。しかし、カメムシ対策や掃除の際には、原液の方が効果があるとされています。水やアルコールなどで薄めても同じ効果が得られますが、薄めた方が経済的に使えるというメリットもあります。
ハッカ油を使用することでカメムシを寄せ付けず、さまざまな害虫から家を守ることができます。効果的な使い方を工夫して、カメムシ被害を最小限に抑えましょう。
6. ハッカ油の虫除けスプレーの作り方
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ハッカ油を使用した自家製の虫除けスプレーを作る方法をご紹介します。ハッカ油は天然素材であり、抗菌・防腐・消臭の効果があります。また、カメムシにとっては香りが苦手であり、害虫対策にも効果的です。
必要な材料
以下の材料を用意しましょう。
- ハッカ油:3〜4滴
- 無水エタノール:10ml
- 水:90ml
- スプレー容器
作り方
ハッカ油の虫除けスプレーの作り方は以下の手順です。
- 無水エタノール10mlを準備します。
- 少量のハッカ油(3〜4滴)を垂らし、よく混ぜます。ハッカ油の量は刺激が強くなりすぎないように注意しましょう。
- 水を90ml加え、よく混ぜます。
- スプレーボトルに移し替えて完成です。
※注意:ポリスチレン製(PS)のスプレーボトルは使用しないでください。ハッカ油はポリスチレンを溶かす作用がありますので、他の素材のスプレーボトルを選びましょう。
使用方法
作成したハッカ油の虫除けスプレーはスプレーボトルに入れて持ち運ぶことができます。通勤や外出時に持ち歩き、カメムシや他の害虫が発生しそうな場所に直接スプレーします。
- 注意:汗に流れやすいので、こまめにスプレーすることをおすすめします。
ハッカ油の虫除けスプレーは食品添加物としても使用できるため、肌に触れても安心です。
7.ペットボトルで作るカメムシ捕獲器
発生したカメムシは、悪臭を放つ前に駆除することが大事です。カメムシの習性を逆手に取ったペットボトルを利用してカメムシ捕獲器を作ってみましょう。
カメムシの”下に逃げる習性”を利用した捕獲器で捕獲します。ペットボトルで簡単に作れますよ。
必要な材料
以下の材料を用意しましょう。
- 空のペットボトル
- テープ
- カッター
作り方
作り方は以下の手順です。
- ペットボトルを上から約1/3のところを切る。
- 切った部分をひっくり返し、残りの2/3にはめ込む。
- 固定するためテープを貼る。
カメムシを見つけたら、カメムシの下にそっとそっと捕獲器を近づけます。
下に逃げる習性のあるカメムシは、ポトンと容器の中に入っていきます。
カメムシが容器の底まで落ちたら、もう出てくることはありません。
捕まえたらラップで密閉すると臭いが漏れません。
捕まえたカメムシはペットボトルの中に台所用中性洗剤を入れると死滅します。
8. カメムシの臭いがついた時の対処法
カメムシの臭いは非常に強烈で、手や衣服につくと水やせっけんではなかなか取れないことがあります。出かける前などにこの臭いがつくと焦りますが、意外にも簡単に取ることができます。
カメムシの臭いがついた時は下記の方法をお試しください。
手に臭いがついた場合
カメムシの臭いが手についてしまった場合は下の手順で対処しましょう。
- オリーブオイルやクレンジングオイルを数滴手に垂らします。
- 手をこすりながらオリーブオイルやクレンジングオイルをよく馴染ませます。
- 石鹸やハンドソープでしっかりと洗い流します。
洗濯物に臭いがついた場合
洗濯物にカメムシの臭いがついてしまった場合には、下の方法で対処しましょう。
・再度洗濯をすると臭いを落とすことができます。
・カメムシの臭い成分は揮発性物質であるため、熱を当てることで成分が飛びます。
スチームアイロンやドライヤーなどで熱を当てて臭いを飛ばします。
天気の良い日は、日干しも効果的です。
まとめ
カメムシは五角形の形状や強烈な悪臭が特徴の害虫です。
日本には約1,300種類、世界中では25,000種類以上が確認されています。
カメムシは3月から11月にかけて活発に活動し、特に4月から10月の産卵期に注意が必要です。
カメムシ対策には天然成分のハッカ油が効果的で、簡単に自家製の虫除けスプレーを作ることができます。
また、カメムシの臭いがついてしまった時は、高温処理などの対処法があります。
カメムシの被害を最小限に抑えるためには、適切な対策を行うことが大切です。