移住 準備~移住までのあゆみ(2)
とりあえず体験というお試しも
「その地域で暮らした経験がない」「移住の決断はつかないけれど、その地域のことを知りたい」という人は、お試し住宅を利用するのもひとつの手だと思います。
施設によって滞在可能期間は1泊から1〜2年とさまざまなので調べてみましょう。
農作業を手伝う体験ツアーへの参加や、体験つきの農林・漁村民宿に泊まることをきっかけに移住した人もいます。
自治体によっては移住体験の補助金が支給されるところもあります。
我が家も夏季休暇を利用して、移住体験をさせていただきました。
転勤扱いで移住をする予定なので、補助金や支援金はいただけないのですが、夏の長期旅行のつもりで自前で出かけました。
出かける前にあらかじめ調べて住みたい地域を絞り込んでおきました。
まずその地域を中心に環境やお店、幼稚園や学校、病院などを見て回ることと子どもが小さいので、条件に合った一戸建てを探すことが目的でした。
また、自家用車は持たない予定にしていたので、車が必要と言われている坂の長崎で暮らしていけるのかを確認したいというのもありました。
結果まだ家は決められなかったのですが、環境にも満足。
バスが15分に1便通っているので、自動車は必要ないということになり、「ここに来る?」と心が傾いたのです。
話し合いの結果、引っ越しの多い3月を避けて2月に移住をする計画を立て、不動産屋さんに家を探してもらえるようにお願いして帰ってきました。
空き家を見学する際の注意点
今全国的に空き家が増えています。
当初は空き家に住むという選択はなかったというよりそういう発想がなかったのですが、不動産屋さんからの紹介で住むことになりました。
地方の空き家を手に入れるルートは、不動産業者だけでなく、自治体でも紹介してもらえる場合があります。
最近では空き家バンク制度を設ける自治体が増えています。購入もできますし、私たちのように賃貸もできます。
不動産屋さんにお願いしていた家の見学に行ったのですが、とてもきれいな物件もあります。
でも、本当に空き家が多いのには驚きました。私たちは現在賃貸なのですが、将来的には購入を考えています。
今の物件にするか、それとも別の家にするか、まだ思案中ですが、空き家は傷んでいる物件も多いので、見学の際は水回りを中心に家の状態をしっかりとチェックすることが大切です。
仕事はどうやって探したらいい?
東京にUIターン転職の相談窓口や、人材バンクシステムを用意している自治体が数多くあるので利用してみてはいかがでしょうか。
「ハローワーク・インターネットサービス」は市町村まで対応しているし、既に地域を絞り込んでいる人には便利だと思います。
「全国新規就農相談センター」のホームページでは、農業法人の求人情報のほか、農業を始めるための情報が手に入ります。
移住前に準備したいこと
移住には引っ越しを伴います。荷物の量や引っ越しの時期によっては、引っ越し費用がかかります。
また、空き家や中古物件を購入した場合、建物の補修費用等が予想以上にかかるケースもあるので、いざというときのための貯蓄が必要になります。
また、移住先によっては車が必須のところもあるので、運転免許がないと移住する場所はかなり限定されてしまいます。可能な限り免許は持っている方が良さそうです。
お店が少ないところに住むとネットショッピングの機会が増えるので、パソコンやネット環境も必要になります。
移住をしたら
無事、引っ越しが終わったら、挨拶回りなどがあるかもしれませんが、地域の習慣なども含めどこまでしたらいいのか、ご近所に尋ねた方がいいかもしれません。
私は転入の際にいただいたチラシに「自治会に加入しましょう」というものがあり、窓口で自治会を紹介してもらいました。
後日自治会長さんが訪ねてきてくださり、自治会に加入。1年経った今年は4月から自治会の班長(順番に回ってくる)をすることになりました。
自治会活動を通して近所の方とのお付き合いも増えました。
自治会への加入はお勧めです。