長崎

なんとかせんばいけん!長崎 大好きな長崎を他人事でなく自分事に

まりん
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斜面地長崎

長崎は山に囲まれ、すり鉢のような形をしています。

平坦地には駅やターミナル、官公庁や商業施設などがあり、中央から山に向かって科面地に家が立ち並んでいます。

おそらく県外から長崎に来られた方はこの景色を見て、私同様、「こんなところに家を建てるなんて」と驚かれたのではないでしょうか。

長崎はその地形から平坦地が少ないため、仕方がないのかもしれません。

結構な高台なのに階段しかなく、車が入ることができない地域もまだまだたくさん

あります。

高台は「眺望がすばらしい」と言われ、私が住んでいるところからは、長崎港を出入

りする大型客船が美しく、確かにすばらしいのですが、斜面地で老後を迎えることを考えると大変だろうなというのが正直な気持ちです。

今、長崎は「100年に1度のまちづくり」で未来に向けて様々な取り組みがなされています。

この流れで斜面地の環境改善も図っていただけないかと考えています。

車が入らないことで介護業者の負担が大きい、身体に障害がある方が住みにくい 、高齢者の外出への負担が大きいなど、いつまで住み続けることができるのかという不安が常につきまとっている状態だと聞きます。

長崎市は斜面地における防災性の向上や居住環境の改善を図るため、平成7年度から「斜面市街地再生事業」に着手し、8地区を重点整備地区として位置づけて、生活道路の整備を中心に取組みを進めているようです。

斜面地だらけなので、全部をということは難しいのでしょう。

しかし、この8地区においてでさえ、道路整備は多くの家屋移転を伴うなどの理由から事業が長期化しているようで、未だ着手していない路線もあります。

事業完了までにはさらに長い期間がかかるようです。

そのため、地域の実情に応じて、今ある道路を活かしながら斜面地に車が通れる道路を整備する「車みち整備事業」や、老朽化して危険な空き家のうち、一定の条件を満たすものを除却して、跡地を公共空間として整備する「老朽危険空き家対策事業」などの即効性・実現性の高い事業から順次行って、住環境の改善を図っています。

長崎の魅力は異国情緒漂う景観、建物、斜面地の夜景だと思いますが、そこに住む人がいるからこそ、その景観が保たれているのだと私は考えています。

今長崎は、人口流出、減少、少子化など課題が山積みですが、そのためには、斜面地問題の解決は欠かせないと思います。

長崎市は今ラッシュと言ってもいいほど、あちこちに建設中のマンションが見られます。我が家から勤務先まででも4棟が工事中なのです。

長崎市の人口が増えているわけでもないのに、なぜそこまで建てる必要があるのかわかりません。

その中で、高齢者が高台から平坦地のマンションに転居するという話をよく聞きます。 経済的に余裕がある方はできるのでしょうが、住み替えはなかなか難しく、そのうちに施設に入られたり、親族の家に引っ越しをされたりということになります。

高台の家は売りたくても売れず、解体にも費用がかかることから、それが老朽危険空き家として残ってしまうということもあります。

我が家のオーナーさんもマンションに転居され、安くてもいいから家を手放したいというご希望がありました。たいへん魅力的な価格ではありましたが、私たちは高台に

住んだ経験がなく、まずはお借りして住みながら考えたいとお伝えしました。

気持ちは購入の方へ傾きかけましたが、学区の問題や住環境、今後の都市計画の動向をよく見極めてからにしたいと一旦リセットすることにしました。

長崎は気候も人も穏やかな優しい時間が流れるまちだという印象を持っています。

私はこの地に住み続け、子育てをしたいという気持ちが大きいのですが、周囲の方と話していると住まいの悩みは大きく、それをきっかけに家賃が高い、仕事がないなどと他の問題との絡みもあって転出してしまう方が非常に多いように思います。

長崎の地形をデメリットにせず、それを特色とした景観づくりができると多少問題も解決できるのではないかと思うのは私だけでしょうか。

そのようなアイディアに対する支援があったらいいなと思います。

南大浦地区に垂直エレベーターと併せた斜行エレベーター、私はまだ見たことはないのですが、天神町など3箇所に斜面移送機器の整備がされているそうです。

斜面移送機器 長崎市ホームページより

斜行エレベーターは本当に快適でした。一方の斜面移送機器は定員が2名と聞きましたが、それでも断然あった方がいいと思います。写真で見る限り、我が家周辺の階段にも十分設置できそうではないか、これがあると住み続けることが可能になるのでは?と大いに期待をしたのですが、設置については、相当の需要が見込まれる場所でなければ、費用対効果や保安・管理上の問題、また何より財源確保の問題などもあって、新たな設置は困難のようです。

このようなものが活用されれば、人口流出や空き家問題、放棄地問題に少しは歯止めがかかるのではないかと思ったりもするのですが。

斜面地の空き家を活用する施策として、空き家リフォーム等への助成事業や、民間事業者の取組を認定する住みよかプロジェクト協力認定制度の開始、空き家・空き地情報バンク制度による利用促進なども行っているようです。

人口流出で山手から灯りが消え、夜景が以前と変わりつつあるという話も聞きます。

今の素敵な景観を保つためにも、斜面地に住む方々にも目を向けた都市計画をお願いしたいと思っています。

長崎にはなぜ坂が多いの?

波風の穏やかな入り込んだ地形、そして陸の間際まで水深が深いのが長崎です。
そういう地形は港に向いていると言います。
陸の間際まで水深が深いということはそこからつながる陸上も斜面、いわゆる「すり鉢状」になっています。
つまり、港町として適しているからこそ、長崎の町には坂が多いのです

若者の転出超過問題と若者ブロジェクト

長崎市では、進学や就職・転職を契機として、特に若い世代の転出超過が続いています。
移住などで入ってくる方もそれなりにいるのですが、それよりも出ていく方の方が多く、問題になっています。

まだ東京に住んでいた頃、長崎から転出してきたという若い方と話す機会があり、その際になぜ長崎を出たのかと聞いたところ、「長崎市内や近郊に若者が楽しむことができる場が少ないから」と言われたことがあります。もちろん、理由はそれだけではないのでしょうが、それもひとつの理由になるのだなぁと思ったことを思い出しました。

長崎市の取組みとして、若者が楽しめ、活躍できるまちとなるように合和元年度から重点プロジェクトの1つとして「長崎×若者プロジェクト」を立ち上げ、この中で「若者が楽しむことができる場」を創り出すことに取り組んでいます。

長崎の若者たちのニーズと長崎のまちに合った場の創出につなげるために、若者の楽しみに関する調査を行い、その中で、アミューズメント施設をはじめとして、ファッション中心の買い物施設やアウトドア関係、身体を動かすスペースがないことに不満があることを把握したようです。

アミューズメント施設は子どもから大人まで、軽スポーツやゲーム等を気軽に楽しむことができる施設として、また大学生や20代の社会人を中心に、人気の高い施設ですが、その出店については、さまざまな条件をクリアしなければならず、誘致は難しいようです。

一方、新しい長崎駅の高架下には、JR九州が2022年春に「長崎街道かもめ市場」 という商業施設を開業し、この中に長崎の地酒と料理が楽しめる横丁ゾーンを設けています。

また、2023年秋にはアミュプラザ長崎の隣に、飲食を含めた商業施設を有する新長崎駅ビル(アミュプラザ長崎新館)がオープンし、若者の好むお店も多く入っています。

さらに、平坦地のおへそにある幸町には、サッカースタジアムを中心に、アリーナ、オフィス、商業施設、ホテルなどで構成する長崎スタジアムシティが2024年10月の開業をめざしています。このように民間投資によるまちづくりの動きも活発化しています。

また、長崎スタジアムシティの北側入口に隣接するJR在来線の高架下に、若者を中心とした市民が楽しめる場として、スタジアムシティ側の広場と一体的に活用が可能な広場が整備されることになっています。

今後若者が企画した様々なイベントが行われるのではないかと楽しみです。

長崎市も民間事業者等との情報共有・連携を図りながら、「若者が楽しむことができる場」の創出に努めているようです。

若者の視点や斬新なアイディアで長崎を盛り上げてほしいと思う一方で、私たち市民もイベントに積極的に参加し、ともに楽しみ、応援していくことが必要だと思います。

企業の誘致と地元定着促進

転出の理由によく挙げられるのが、「仕事がない」ということです。
「仕事がない」というのは、「やりたい仕事がない」ということのようで、就きたいIT系の仕事や美容系の仕事が少ないと言います。

たまたま私が尋ねたのが女性の方だったからかもしれませんでしたが、「女性の仕事がない」と嘆いていました。

長崎市では、産業の振興と雇用機会の拡大を図るために企業誘致に取り組んでいて、これまで、大手保険会社のコールセンターやIT企業の研究開発拠点の誘致に成功しています。

また、創業支援にも取り組み、女性の起業支援セミナーを開催するなどして、一定の成果をあげているようです。飲食業が一番多いものの、美容業での開業も一定数見受けられる状況です。

その一方で、市内企業の認知度不是の改善や若年者の地无就職·定着を促進 するために、市内企業の情報をSNSやデレビ番組で発信しているのを最近よく日にします。

また、性別に関係なく活躍している企業や、そこで働く女性にスポットを当てて 紹介するなど、情報発信を中心とした取り組みを行うとともに、女性の積極的な活用や女性の起業支援に関する情報発信を行っています。また、多様な働き方を推進するためのセミナーや講座を開催するなど、意識の醸成と啓発に努めているようです。

今後ともこのような取り組みが継続されて、女性の社会進出や若者の地元就職・定着につながればと思っています。

長崎の課題とは

「長崎には何が足りないのか」と問えば若者は必ずといっていいくらい「仕事がない」「娯楽がない」「家賃が高い」などと答えます。そして進学・就職を機に長崎を出てしまいます。

長崎市の人口減少については「仕方ないよね」と言いつつも、市民誰もが残念に思っているのではないでしょうか。長崎が誰もが安心して豊かに暮らせる、選ばれるまちであればどんなにいいことでしょう。

長崎に移住してきた当時、私は全く長崎に所縁がなかったことから「WELCOME」と同時に「なぜこんなところに?」と不思議がられたものです。

長崎に移住した方の7割はUターンで、出産を機に故郷に戻ってきた方も多くいらっしゃいます。私のようなIターンの方は少なく、そういった方に選んでいただけるような長崎になるといいなと思います。

なぜ、長崎に?
長崎に魅せられた方、温暖な穏やかな環境で過ごしたいと考えられた方、移住の理由は本当に人それぞれです。

移住にあたっては、多くの方がそうであるように私もたくさんの問い合わせを行い、できるだけ多くの情報を集め、その中でいくつもの判断を繰り返しました。

移住の選択ポイントは人それぞれですが、私の場合は「仕事」「住まい」「子育て支援」でした。

長崎は「働く」「子育てする」「暮らす」「楽しむ」など、様々な分野において課題があるとは思います。これまでも、長崎市はその課題克服のために取り組んできたと聞いていますが、人口減少に歯止めがかかっているとは言えず、厳しい状況にあります。

このような課題を克服し、定住人口を増やしていくためには、若い世代に選ばれるまちであることが大切なのではないかと思います。

どんなに環境が良くても歴史や文化が他に類を見ないすばらしいものであっても、生活ができなければそもそもそこに住むことができません。

「進学」、「就職」、「結婚」、「子育て」などで長崎を選んでもらえるように、比較的短期で結果が出やすい企業誘数や移住促進をはじめとした取組みが必要ですし、子育て施策など、成果が出るまでに時間のかかるものについても、中長期的な視点で一歩一歩着実に進めていってほしいと思います。

市民、企業、行政等の様々な立場の方が力を合わせて取組むことで、「若い世代に選ばれるまち」の実現に向けて進んでいけるのではないでしょうか。

まちづくりは行政だけでなく、私たち市民が声をあげていくことで変えていけるところもあります。また、若者の意見に耳を傾け、アイディアを取り上げ、実現に向けて皆で努力することでできることもあるのではないでしょうか。

長崎の方は奥ゆかしく、あまり自分の意見を言わない方が多いように思います。
一方ではじめからあきらめている方も多く、「言っても実現できっこない」と考えるのを止めてしまう方もいらっしゃいます。

小さな一歩でも歩み続けていけば、必ず変えることができるのではないかと私は思いたいのです。
長崎のいろいろな問題を他人事ではなく、自分事ととらえ、毎日の生活の中で少しずつ、まず私から変わっていかないといけないのかなと思っています。
長崎、本当に好きな街です。多くの方に訪れてほしいし、住んでほしい街です。
いいところばかりでなく、こんな問題もあるよということもお伝えしたのは、それを超えるはるかにすばらしいところがたくさんあるからです。

移住を考えている方だけでなく、「どこか旅行に行きたいな」と思ったら、ぜひ長崎に。長崎はいつでも皆さんをお待ちしています。

食べてほしいな 長崎の特産品

長崎の特産品と言ったらあなたは何を思い浮かべるでしょうか?
まず多くの方が「カステラ」と答えます。
土産品店に行くとぬいぐるみ、マスコット、キーホルダーなどまで販売されています。

以前韓国から来られたお客様に「カステラ」を差し上げたらたいへん喜んでいただけました。韓国でも「カステラ」は人気とか。他にもおいしいお菓子がたくさんあるので、今度そちらも召し上がっていただきたいと言ったところ、「いや、カステラがいい」と。
甘いしっとりフワフワのお菓子にすっかり魅せられてしまったようです。

どこのお店も品名は「カステラ」ですが、お店によって材料や割合が異なることから、味が少しずつ違っているとか、ザラメを底に入れているものもあって、食感などが少しずつ違っているなどお店ごとに特徴があります。

「〇〇のカステラ」と店名を付けて区別をしているようですが、お客様もこだわりがある方は「Aのカステラを買ってきて」とか「Bのザラメの入ったのがいい」と指定される方もいます。

最近はバッケージに凝ったお店もあり、かわいい個包装のパッケージだったり、比較的安価なおやつ用のカステラもあったりして、修学旅行生も大喜びです。

以前はカットされていなかったカステラですが、最近はカットされ、さらに個包装されたものも多く出回っています。食べやすさやお土産としての配りやすさから今ではこうした商品が多くなりました。
また、お祝いや記念日などオリジナルのイラストを入れたカステラの注支もできることから引き出物として利用をされる方もいます。

出島が海外に開かれていたところから、長崎になたくさんの砂糖が入ってきました。
そのため、長崎はカステラをはじめ、ザポン漬けなど砂糖をたっぶり使ったお菓子が多いようです。

また、「魚の美味しいまち長崎」を掲げており、新鮮な旬の魚がいつでも食べられることから、「さしみシティ」というキャッチコピーを持っています。

魚の種類が多く、刺身だけでなく、煮魚や焼き魚などいろいるな料理活楽しめるのも物徴です。新鮮な魚が驚くほど安くスーパーに並んでおり、またすり身やかまぼこなど加工品も多く、食卓を豊かにしてくれます。

エピのすり身をパンで挟んで揚げた「ハトシ」なども人気で、ファストフード感覚でまちなかを食べながら歩いている視光客の方を見かけます。

刺身が好きな方が多い長崎ですが、刺身醤油はトロッとして濃く、甘口です。

長崎で有名な「からすみ」ですが、こちらはやはり高級品ですので、普通に口にすることはできず、私はいまだに食べたことはありません。

和牛も有名で「出島ばらいろ」は専門店で購入することができます。ちょっとお高いのですが、こちらも食べる価値ありで、「ばらいろ」と言うだけあって、色も美しく、味も超一流だと私は思っています。

農産物のおすすめは「びわ」です。2月下旬頃のハウスから始まって、5月頃まで露地びわが楽しめます。こちらは「なつだより」という品種が人気で、お値段もそれなりにしますが、この時期しか口にすることができず、甘くみずみずしい果実が評判です。

観光客に人気で、おみやげとして購入する方も多いのですが、ファストフード感覚で食べながら歩いている方も多い「角煮まんじゅう」があります。
トロトロの角煮をフワフワのまんじゅうにはさんでいただくのですが、絶品です。中華料理のコースにも必ず出てくる一品です。食べ歩きの際にはくれぐれもはさんでいる角意を落とさないようにご注意を。

他にちゃんぽん、皿うどん、トルコライスなど長崎ならではの料理もいろいろあります。

長崎はちゃんぽん、皿うどん中華料理店で、ラーメンはラーメン屋さんでいただくのが普通です。私は中華料理店に行けばすべて食べられると思っていたのですが。

ちゃんぽんには塩コショウ、皿うどんにはソースをかけて食べる方も多いです。
以前は皿うどんの出前を取ると、必ず栄養ドリンクの茶色の瓶にソースを入れたものが一緒に届いていたようですよ。

ちゃんぽん麺は薄い黄色の丸い麺で歯ごたえがあります。

皿うどんの麺は油で揚げたバリバリの麺で、こちらは細麺と太麺があって、好みで選ぶことができます。お店ではそこで揚げてから出してくれますが、スーパーには揚げたものが 売ってあって、常温保存ができ、スープもあるため、一般の家庭でも普通に食べることができますし、ちゃんぽんもちゃんぽん玉やスープがスーパーにあるので、普通に食べます。

どちらもサっとできるので、時間がないときには助かっています。

長崎の野菜、肉、魚介類がたっぷり入ったちゃんぽんは昔中国からの留学生が安くて栄養が摂れてお腹がいっぱいになる料理として作られたのが起源だそうで、お店によって少しずつ違いますが、どれも彩りがよく、ボリュームがあっておいしいです。長崎に来たら食べて帰らないと損ですよ。お値段もお手頃です。

他にお昼になると行列ができる茶碗蒸しや蒸し寿司が有名な「吉宗(よっそう)」があります。もちろん他のメニューもたくさんあるのですが、どんぶりに入ってくるたっぷり目の茶碗蒸し、蒸し寿司のセットが人気です。

四季それぞれの山海の恵みをぜひ味わっていただきたいなと思っています。

ABOUT ME
まりん
まりん
会社員 2児のママ
家族構成:夫と男の子と女の子の双子の4人家族
趣味:読書 アウトドア活動 料理
2023年に一家で移住。 子育てや日常生活、お気に入りのものや暮らしの工夫などを紹介するライフスタイルブログです。日々の小さな喜びや発見を共有し、読者の皆さんと一緒に成長していけたらと思います。よろしくお願いいたします。
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