長崎

長崎坂の街で、地元民が語る”坂”ネタ!

まりん
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

長崎といえば坂の町。
街を歩けば、どこを見ても坂、坂、坂。平地の方が少ないのです。
そんな坂のある風景は、長崎の暮らしに溶け込み、日々の生活の一部となっています。

私は長崎に来てまだ数年ですが、初めてこの町を訪れたとき、その坂の多さに驚かされました。
しかし、一方で歩くたびに見える風景の変化に心を奪われました。坂の上からは遠くに広がる海が見え、振り返れば、まるで絵画のような町並みが広がっています。そのたびに「この坂を毎日歩くのは大変だけど、それ以上の価値があるな」と思うのです。

ある日、地元の方に「おすすめの坂はありますか?」と尋ねると、すぐに返ってきた答えが「オランダ坂」でした。異国情緒あふれる石畳の道は、かつて外国人居留地だった面影を残し、歩いているとどこか懐かしく感じられます。

また、私のお気に入りの坂のひとつに「南山手の坂」があります。グラバー園へと続くこの道は、観光地としても有名ですが、早朝に歩くとまた違った表情を見せてくれます。
静まり返った石畳の道、微かに香る潮風、そして柔らかい朝日が長崎の街をやさしく包み込んでくれます。観光客で賑わう時間帯とは別の、静かな長崎の姿がそこにはあるのです。

坂の町・長崎では、坂にまつわる思い出が誰にでもあるのでしょう。
子どもの頃、坂道を駆け上がって通学した、雨の日は石畳で転ばないように慎重に歩いた、友達と坂の上で夕日を眺めた——そんな日常の何気ない風景が、長崎の坂には刻まれているように思うのです。

今日もまた、私はこの坂を歩きます。息を切らしながら、でも振り返るたびに新しい発見があるこの町の坂道には、ただの道以上の何かがあるのです。

1. 坂の街、長崎の地形と歴史

長崎の坂と美しい夜景

長崎といえば、美しい夜景が楽しめる街として有名です。
実は、その魅力の背景には長崎独特の地形があります。全国的にも珍しい、山に囲まれたすり鉢状の地形を持ち、市街地が山の斜面に広がる独特の風景が広がっています。そのため、長崎の街には急な坂道が多く存在し、「世界新三大夜景」にも選ばれるほどの美しい夜景を生み出しているのです。

「坂の街」長崎の特徴

長崎市の市街地は高低差のある斜面市街地が多く、実に市全体の43%を占めています。これは、他の「坂の街」として知られる小樽や函館、尾道を上回る割合です。
特に、グラバー園周辺には急な坂道が多く、地域住民や観光客の利便性を考えて斜行エレベーターが設置されています。このエレベーターは「グラバースカイロード」と呼ばれ、全国で初めて公道として作られたものとしても知られています。

長崎の代表的な坂道

長崎には、観光名所や住宅地だけでなく、街中にも特徴的な坂道が数多くあります。
その中でも特に有名なのが「オランダ坂」と「地獄坂」です。

オランダ坂は、傾斜角13.1度の坂で、普段の生活道路としても利用されています。
一方、地獄坂は平均勾配24%と非常に急な坂道で、かつては軽自動車でも登るのが難しいほどでした。しかし、現代では車の性能が向上し、軽自動車でも登れるようになっています。

また、長崎のバス運転技術は「日本一」とも言われるほど優れています。
大型バスでありながら、狭く急な坂道を走り抜ける技術は圧巻です。地元の人々にとっては日常の風景ですが、初めて訪れる方にとっては驚きの連続かもしれません。

長崎の坂と歴史

長崎の坂には、それぞれユニークな名前や由来があり、地元の人々にとっては馴染み深いものです。しかし、訪れる人にとっては新鮮で、長崎らしさを感じられるポイントの一つとなっています。

長崎は江戸時代には外国との窓口として栄え、幕末には維新志士たちが集まる場所となりました。そして戦時中には原爆の被害を受けた歴史も持ちます。このような歴史を持つ長崎には、観光名所だけでなく、多くの歴史的なスポットや名跡が存在します。
そのどれもが、長崎特有の坂の街並みに溶け込んでいるのです。

坂道散策を楽しもう

長崎を訪れた際には、観光名所を巡るだけでなく、ぜひ坂道を散策してみてください。坂の上からの景色を楽しんだり、昔ながらの街並みを感じたり、長崎の魅力をより深く味わうことができます。ただし、長崎の坂は苔が生えているところもあり、特に雨の日は滑りやすくなるため、歩く際には十分に注意してください。

長崎の坂には、歴史や文化、そして人々の暮らしが息づいています。その魅力をじっくり味わいながら、長崎の街を歩いてみるのはいかがでしょうか。

2. ヘイフリ坂の散歩と猫スポット

portrait

長崎の街を散策するなら、ヘイフリ坂はぜひ訪れてほしいスポットの一つです。風情ある坂道を歩きながら、長崎の歴史や可愛らしい猫たちと出会うことができます。今回は、ヘイフリ坂の魅力と猫スポットについてご紹介します。

まずはヘイフリ坂

ヘイフリ坂は長崎市内にある坂道の一つです。その名の由来は、諏訪神社の鳥居を建設する際に石材を運ぶ人々を励ますため、御幣(神聖な布製の飾り)を振ったことからきていると言われています。歴史の詰まったこの坂を歩くと、長崎ならではの風情を感じられるでしょう。

ヘイフリ坂を歩く

坂を登る途中には、東本願寺というお寺があります。
ここには、原爆で亡くなった身元不明の方々の遺骨が納められており、静寂の中に歴史の重みを感じることができます。
さらに坂を登り切ると、周囲には墓地が広がり、振り返ると長崎の街並みを一望できる美しい景色が広がります。

かわいい猫たちとの出会い

坂道を散策していると、可愛らしい猫たちに出会うことがあります。
特に近くの公園にいる猫は人懐っこく、スリスリしてくることもあります。坂を歩きながら猫たちと触れ合うことができるので、猫好きにはたまらないスポットと言えるでしょう。

ヘイフリ坂の散策と猫スポットは、長崎の魅力を堪能するための絶好の場所です。
坂道の美しい景色と可愛らしい猫たちに癒されながら、まったりとした時間を過ごしてみてください。

3. 階段街でキツい坂道に挑戦

長崎は坂の多い街として知られており、特に階段を使って坂道を登る地域も多くあります。ここでは、そのような階段街での坂道体験を紹介します。

厳しい登り下り

長崎には多くの坂道が存在し、その中でも特に階段が多い地域では、400段ほどを登るというところも。我が家もかなりの高台にあり、360段の階段を登ります。
この階段を登って行き来するのは高齢者には至難の業で、最近高台の家を手放し、平地へ降りる方も増えてきました。

長崎の階段や坂道を登り下りするということは、足腰への負担が大きいということです。特に下りの場合、膝や腰に負担がかかるため注意が必要です。
また、階段の段差が大きい場合もありますので、足元には十分な注意が必要です。
観光の際は歩きやすいスニーカーなどをお勧めします。

景色の鑑賞

一方で、階段街でのキツい坂道を登ることで、素晴らしい景色を見ることができます。登った先には、長崎の街並みや海が一望できる絶景が待っています。
また、階段街そのものも風情があり、歴史的な建物や情緒あふれる風景が楽しめます。

長崎の坂道はチャレンジする価値あり

キツい坂道は決して楽ではありませんが、その分、達成感や充実感を得ることができます。また、運動不足の解消や健康増進にも良い影響を与えるかもしれません。

階段街でのキツい坂道に挑戦する際には、適切な服装や靴、体力管理が必要です。
また、十分な休憩や水分補給を心がけてください。
挑戦の前に地図や情報を確認し、安全に楽しむことが大切です。

長崎の階段街でのキツい坂道に挑戦することで、新たな一面を見ることができるかもしれません。ぜひ、長崎の坂道散策を楽しんでください。

4. 面白い坂の名前とその由来

長崎には、その名前からして面白い坂がたくさん存在します。それぞれの坂の名前には、興味深い由来があります。

長崎「坂」ストーリー

いくつか有名な坂をご紹介しましょう。

ケンカ坂(大音寺坂)

ケンカ坂は、まるで時代劇に出てきそうな雰囲気が漂う坂です。正式名称は天満坂ですが、「ケンカ坂」と呼ばれるようになったのは、ここが長崎版忠臣蔵の発端となった場所だからです。当時の激しい争いの歴史を感じながら歩くと、また違った景色が見えてくるかもしれません。

ヘイフリ坂

長崎には「ヘイフリ坂」と呼ばれる坂がいくつか存在します。
その中でも、寺町にあるこのヘイフリ坂は特に印象的です。
両サイドを墓地に挟まれた独特の雰囲気を持ち、坂を上りきると、長崎の街を一望できる素晴らしい景色が広がります。

ピントコ坂

ピントコ坂は、坂のスタート地点までしばらく細い坂道を登らないと辿り着くことができない坂です。長崎のゴルフの父、何旻徳(カ・ピントク)の名前が由来となっています。この坂は非常にハードで、傾斜が急であるため、坂道を登ること自体がチャレンジになります。

プール坂

プール坂は、かつてこの坂の上に小学校のプールがあったことから名付けられました。子供たちがプールに行くためにこの坂を登ったのが由来です。現在は取り壊され、学校もなくなりましたが、「プール坂」だけが残っています。

オランダ坂

オランダ坂は、昔この地域に存在した遊郭にちなんで名付けられました。当時の面影を感じさせる石畳の道が特徴です。また、この坂には名前のインパクトがある手書きの看板が立っており、面白さも兼ね備えています。

きゃあまぐる坂(変電所の坂)

きゃあまぐる坂は、急な斜度が特徴で、ジャンプ台並みの傾斜がある坂道です。
あまりの傾斜のため、地元出身の福山雅治さんが「きゃあまぐる」(長崎弁で「目が回るほどすごい」)と表現したことから、この名前がついたと言われています。
実際に歩いてみると、その厳しさを肌で感じることができるでしょう。

5. 坂に暮らす人々の生活風景

長崎の坂道は非常に急で、車が入れない場所も多くあります。そのため、住民の多くは徒歩や自転車、バイクで移動するのが一般的。
坂道の多い環境に慣れているとはいえ、重い荷物を持ちながら上り下りするのは一苦労です。しかし、そんな生活が長崎の人々にとっては当たり前の日常になっています。

坂を上る人々の努力

坂で働く人々の姿を見ると、その努力には頭が下がる思いです。
郵便配達員や宅配業者の方々は、大量の荷物を担ぎながら、ひたすら坂道を上り下りしています。彼らのおかげで、坂の上に住む人々も快適な生活を送ることができるのです。
また、商店の方々も、坂の上まで商品を運び、お客様に届けるために日々努力を重ねてくださっています。

坂での交通手段

坂道の多い長崎では、徒歩やバイクが主要な移動手段です。
特にバイクは、狭い坂道でもスムーズに走ることができるため、多くの住民が利用しています。
長崎独特の細く入り組んだ坂道を、慣れた様子で駆け抜けるバイクの姿は、この街ならではの光景です。

坂にある文化財

長崎の坂道沿いには、歴史ある洋館や神社仏閣が点在しています。
これらの文化財は、急斜面に建てられたため、開発の手が入りにくく、現在までその姿を残してきました。
坂の多い地形が、結果として貴重な歴史的建造物を守る役割を果たしたとも言えるでしょう。そんな背景を知りながら、坂道を歩いてみると、また違った魅力を感じられます。

まとめ

長崎の坂は、ただの移動手段ではなく、この街の個性を形作る大切な要素です。
ヘイフリ坂やオランダ坂など、特徴的な名前の坂道も多く、歩くだけで長崎の歴史や文化に触れることができます。
急な坂を上った先には、美しい景色や歴史的な建造物が待っていることもしばしば。
長崎を訪れる際には、ぜひ坂道を散策し、この街ならではの魅力を体感してみてください。

ABOUT ME
まりん
まりん
会社員 
趣味:読書 アウトドア活動 料理
日常生活、お気に入りのものや暮らしの工夫などを紹介するライフスタイルブログです。日々の小さな喜びや発見を共有し、読者の皆さんと一緒に成長していけたらと思います。よろしくお願いいたします。

記事URLをコピーしました